【常識が変わり始めた】NISAが日本人の格差を広げる3つの理由

コウ

こんにちは、コウです。
今日は「NISAと格差」の話をします。

投資の話をしていると、たまにこう言われます。
「格差って言われても、自分には関係ないよね」と。

正直、その感覚はおかしくありません。
普段の生活の中で、格差なんてそんなに意識しないですよね。
たまにテレビやSNSを見て「お金持ちはいいな」と思うくらいで。

それもそのはずです。
日本はもともと、他の先進国と比べて資産格差がかなり小さい国だからです。

  • 投資してる人としてない人で、そんなに差がつくの?
  • そもそも投資に回すお金がないんだけど…
  • 今から始めても、もう遅いんじゃないの?

こんなふうに感じているなら、この記事は役に立ちます。

その日本に、NISAが登場しました。
もともと小さかった資産格差を、これから大きく広げていく可能性がある制度です。

結論からいうと、差がつくのは「お金持ちかどうか」ではありません。
株を持っているかどうかです。
その「常識」が、今まさに変わり始めています。

日本は「格差が小さい国」だった

さっきの「格差が小さい国」という話には、ちゃんとしたデータの裏付けがあります。
日本証券業協会が2022年2月に出した資料です。
国ごとの資産格差を比べたものです。

そこでは「上位1%の人が国全体の富のうち何%を持っているか」を並べています。
日本は11%でした。

国・地域上位1%が持つ富の割合
ギリシャ9%
日本11%
OECD平均19%
アメリカ40%
OECDによる富の集中の各国比較。上位1%及び上位10%の層の富が全体に占める割合。日本は上位1%11%・上位10%41%で27カ国中2番目に低い水準
出典:日本証券業協会「格差の国際比較と資産形成の課題について」2022年2月

27カ国を比べて、日本より低いのはギリシャだけ。
つまり日本は、下から2番目に格差が小さい国でした。

コウ

アメリカの40%と比べると、ぜんぜん違うよね。日本ってけっこう平等な国だったんだ。

この記事では、NISAをきっかけに日本の格差が広がる理由を3つ紹介します。
そして最後に、どちら側に立つかは自分で選べるという話をします。

この記事でわかること
  • なぜ日本の格差はこれまで小さかったのか
  • 差を分けるのは資産額ではなく「株を持っているか」だという事実
  • 投資を始めると家計が変わる理由(僕の実例つき)
  • 今日からできる、小さな一歩

格差そのものについては、こちらの記事でも書いています。

目次

理由① 株を持つ人と持たない人で差がつくから

ここが一番大事な話です。
なぜ日本の格差は小さかったのか。

日本の富裕層も、実は現預金で持っていた

さっきと同じ資料に、こんなデータがあります。
資産の中身の比率です。

現預金有価証券
海外の富裕層33%67%
日本の富裕層64%28%
日本の個人全体64%19%

※日本の行は、保険や年金など他の資産もあるため、2つを足しても100%にはなりません。

注目してほしいのは、上の表の真ん中と下の段です。
日本の富裕層も、個人全体も、どちらも現預金が64%。
まったく同じ数字です。

日本の富裕層の金融資産保有額の内訳。海外富裕層は現預金33%・有価証券67%、日本富裕層は現預金64%・有価証券28%、日本個人全体は現預金64%・有価証券19%
出典:日本証券業協会「格差の国際比較と資産形成の課題について」2022年2月
コウ

お金持ちも僕らも、やってることは同じだったんだね。

一方で海外の富裕層は、現預金が33%しかありません。
有価証券、つまり株などが67%を占めています。

差がつくのは「資産額」ではなく「株の有無」

この構造だと、株価が上がっても日本国内では差がつきません。
お金持ちも銀行預金、僕らも銀行預金。
同じ場所にお金を置いていたからです。

元の資料も、はっきりこう書いています。

株価上昇の恩恵を受けているか否かは、保有資産額の多寡よりも、株式を保有しているか否かが重要

つまり、お金持ちかどうかではなく、株を持っているかどうか
ここが分かれ目だという話です。

そしてNISAが広まると、株を持つ人が増えます。
持っている人と持っていない人。
この2つのグループの差が、少しずつ開き始めます。

コウ

僕も投資を始める前は「株はお金持ちがやるもの」だと思ってた。
でも逆だったんだよね。

実際に投資している人は、まだ6人に1人

じゃあ今、どれくらいの人が株を持っているのか。
金融庁がNISA口座の状況を定期的に出しています。

2025年12月末の時点で、NISA口座は約2,820万口座。
20歳以上の人口で見ると、およそ27%です。
ざっくり4人に1人が口座を持っている計算になります。

ただ、ここに落とし穴があります。
口座を持っていることと、実際に買っていることは別だからです。

同じ資料には、こんな数字も載っています。
NISA口座の36.6%は、その年に1円も買付がなかった
作ったまま止まっている口座です。

その年に新しく買った人だけで計算すると、どうなるか。
実際に投資している人は、人口のおよそ17%。
つまりまだ6人に1人です(※過去に買って今は積立を止めているだけの人も含まれるので、実際はもう少し多い可能性があります)。

口座を持っている人は4人に1人、実際に投資している人は6人に1人
コウ

「4人に1人」と「6人に1人」、けっこう違うよね。
前者は口座を持ってる人、後者は実際に買ってる人。
よく混ざるから気をつけたいところ。

言い方を変えると、まだ6人のうち5人は投資していません。
この状態から、持つ人が増えていくところです。

ちなみに僕は、口座を開いてすぐ買付を始めました。
放置期間はゼロです。
すごいからではなく、次に何をすればいいかを先に知っていただけです。

止まっている人が悪いとは、まったく思いません。
手順がわからないだけのことが多いからです。

お金の置き場所の話は、こちらでもっと詳しく書いています。

理由② 投資を始めると、固定費の見直しが続くから

2つめは、家計そのものが変わるという話です。
これは僕自身がそうでした。

差が出ていたのは通信費と保険料だけだった

ある調査で、面白い結果を見つけました。
投資をしている世帯と、していない世帯。
この2つで、支出の割合を比べたものです。

投資の有無と世帯年収に占める支出割合。35〜44歳・45〜54歳ともに、投資している世帯の方が通信費・保険料の割合が低い
出典:株式会社オールアバウト「家計のアンケート」調査結果(2022年12月)

画像の中で赤枠で囲まれているのが、通信費と保険料です。
投資をしている世帯のほうが、どちらも低くなっています。
そして面白いのはここから。

水道光熱費や教育費、お小遣いなどでは、ほとんど差がありませんでした。
しかし、通信費と保険料の差は、他の項目の平均より約3倍大きくなっています(通信費・保険料は平均0.8ポイントの差、他の項目は平均0.3ポイントほど)。

コウ

「投資できる人はお金に余裕があるからでしょ」って思うよね。
でもこの調査、資産1,200万円以下の世帯に絞ってるんだ。

そこがこの調査のポイントです。
年収や資産の差だけでは説明しにくい結果になっています。

僕も順番が逆でした

正直に言うと、僕はこの表を見てドキッとしました。
削ったのが、まさにこの2つだったからです。

よくある順番は「まず節約して、余ったお金で投資」です。
でも僕は逆でした。
積立を始めてから、固定費を見直しました。

理由はシンプルで、積立に回す金額を上げたかったからです。

  • スマホ代:docomo 約8,000円 → ahamo 約3,000円 → 楽天モバイル 約2,000円(月6,000円ダウン)
  • 保険:月16,279円を全解約(2024年9月)
  • 合計:月約2.2万円、年約26.7万円の固定費削減に成功

NISAを始めたのが2022年。
保険を解約したのが2024年9月です。
投資が先で、見直しが2年後でした。

ここで大事なのは、これが「節約」ではないことです。
毎日の買いものを我慢したわけではありません。
一度いじれば効果が続く固定費だけを触りました。

コウ

我慢って続かないんだよね。
でも仕組みを変えるのは1回で済む。ここが一番の違いだと思う。

投資という目的が先にあったから、動けました。
「削らなきゃ」ではなく「増やしたい」だったからです。

保険を全部やめられたのは、貯金があったからでもあります。
この話はこちらにまとめました。

投資を始めた人は、こうして家計まで軽くなっていきます。
ここでも、投資している人としていない人の差が開いていきます。

理由③ NISAの非課税メリットが大きいから

3つめは、制度そのものの力です。
NISAは利益に税金がかかりません。

ふつうの証券口座(課税口座)だと、利益におよそ20%の税金がかかります。
この差が、長い時間をかけてじわじわ効いてきます。

30年で472万円が浮く計算

ひとつ、毎月5万円で試算してみます。

全世界株式に毎月5万円を30年。
これでNISAの生涯投資枠1,800万円がちょうど埋まります。
想定の年利を5%とすると、こうなる計算です。

項目金額
元本(30年で入れた額)1,800万円
30年後の評価額約4,161万円
増えた分(利益)約2,361万円
課税口座なら税金(約20%)約472万円
NISAなら税金0円
NISAの非課税メリット、30年で472万円分

この472万円が、そのまま手元に残るイメージです。
30年で割ると1年あたり約15.7万円、月にすると約1.3万円です。

コウ

実質月1.3万円の節税効果を得られるということだね。

ただし、上の数字はあくまで一定の利回り(年5%)を仮定した試算です。
実際には元本割れすることもあります。
それでも、制度を使った人と使わない人とでは、これくらいの差がつく可能性がある、という話です。

NISAの制度そのものは、こちらにまとめてあります。

NISA口座は、ネット証券ならどこで開いても大きな差はありません。
おすすめは楽天証券かSBI証券の2つ。
僕は楽天経済圏を使っているので楽天証券です。

手順は画像つきで解説しています。

でも、どちら側に立つかは選べます

ここまで格差の話をしてきました。
でも、僕が一番言いたいのはここからです。

世の中には、自分ではどうにもならないことがあります。
税金も、物価も、為替も。
僕らが止められるものではありません。

でも、株を持つかどうかは違います。
これは自分で選べます。

コウ

止められないことばかり気にしてても疲れるだけ。
だから、選べるところに手をつけたほうがいいと思ってる。

僕も貯金ゼロからのスタートでした

偉そうに書いていますが、僕のスタートはひどいものでした。
ソシャゲに100万円課金して、資産ゼロ。
そこから2022年にNISAを始めました。

最初から余裕があったわけではありません。
知識もありませんでした。
YouTubeと本で独学しただけです。

金額は「減っても『まあいいか』と思える額」で十分

「投資に回すお金がない」という声はよく聞きます。
その気持ちはよくわかります。

だから僕は、少額から始めることをおすすめしています。
基準はひとつだけ。
減っても「まあいいか」と思える金額です。

この金額なら、下がっても慌てて売らずに済みます。
少額で始める目的は、増やすことより値動きに慣れることです。

貯金と投資の順番について

「貯金が終わってからじゃないと投資しちゃダメ」ではありません。
僕は生活防衛資金を貯めながら、少額の積立も並行して進めました。
いきなり大きな額を入れず、小さく始めて感覚をつかむやり方です。

コウ

投資は100円から始められるよ。
100円が50円に下がっても、慌てることはないよね。

まとめ|差を分けるのは、持っているかどうか

最後にもう一度、要点を振り返ります。

  • 日本は2022年に出た資料で、27カ国中2番目に資産格差が小さい国だった
  • 理由は、富裕層も個人全体も同じように現預金(どちらも64%)で持っていたから
  • 差を分けるのは資産額ではなく「株を持っているかどうか」
  • 実際に投資している人は、まだ6人に1人(口座を持っているだけなら4人に1人)
  • 投資を始めると、通信費と保険料の見直しにつながりやすい
  • NISAの非課税は、30年で約472万円分の差になる計算

やることは3つだけです。

STEP
ネット証券でNISA口座を開く

楽天証券かSBI証券なら、どちらでも大丈夫です。
スマホから申し込めます。

STEP
減っても平気な金額で積立を設定する

金額の正解はありません。
「まあいいか」と思える額から始めてください。

STEP
慣れてきたら固定費を見直す

僕はスマホ代と保険から手をつけました。
我慢ではなく、仕組みを変えるだけです。

まずは口座を開くところまでで十分です。

コウ

「日本は格差が小さい国」っていう常識は、もう変わり始めてる。
でもやることは地味だよ。口座を開いて、少しずつ積むだけ。
一緒にコツコツやっていこう!

「格差が小さい国」という常識が、これからどう変わっていくか。
株を持ちながら一緒に見届けていきましょう。

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