コウこんにちは、コウです。今日は、思わず二度見したデータの話をします。
金融庁が2026年7月3日に、新しい調査結果を公表しました。
NISA口座の36.6%が、1年間まったく使われていなかった。
口座数にすると1,044万口座です。
正直に言うと、僕は何かの間違いだと思いました。
この記事は、NISA口座を作ったまま止まっている人に向けて書いています。
とくに20〜40代の方ですね。
たとえばこんな状態です。
- NISA口座は作ったけど、そのままになっている
- 何を買えばいいかわからなくて、そこで止まった
- 今さら人に聞けないし、放置しているのが少し気まずい
結論からいうと、その状態はまったく珍しくありません。
3人に1人以上が、あなたと同じところで止まっています。
そして止まっている理由は、やる気ではなく「手順」だと僕は思っています。
この記事では、僕が二度見した金融庁の最新データを紹介します。
そのうえで、なぜ口座を作ったところで止まるのかを考えます。
「貯金が終わるまで待つべき?」という疑問にも、僕の体験から答えます。
- NISAの放置がどれくらい起きているか(年代別の数字つき)
- 「4人に1人がやっている」の本当のところ
- なぜ口座を作ったところで止まるのか
- 貯金が貯まるまで待つべきか(僕は並行でやりました)
- 止まっている人が次にやること(3つだけ)



そもそもNISAって何?というところから知りたい人は、先にこっちを読むとスムーズだよ。


①「え、計算間違ってない?」と思った数字
- 放置口座は1,044万口座。ただし前年より減っている
- 年代別で見ると、自分の位置がわかる
- 20代だけ数字が悪化した。でもこれは悪い話じゃない
- 「4人に1人」は、計算し直すと6人に1人になる
最初は、データの間違いだと思った
まず前提から。
ここでいう「放置口座」とは、その年に一度も買付がなかった口座のことです。
1月から12月まで、1円も買っていない状態ですね。
2025年12月末時点で、その口座が1,044万6,488口座ありました。
割合にすると36.6%。
3つに1つ以上が、1年間まったく動いていません。
この数字を見たとき、僕は何かの間違いだと思いました。
大げさに言っているのではなく、本当にそう思ったんです。
NISAはあれだけ話題になった制度です。
その口座の3分の1が眠っているとは、想像していませんでした。



「みんなやってるのに自分だけ止まってる」って思ってたなら、そこは安心していいよ。数のうえでは全然ひとりじゃない。
ただし、これは前年より改善した数字でもあります。
2024年末は38.0%だったので、1年で1.4ポイント下がりました。
止まっていた人が、少しずつ動き始めている、ということです。
年代別の放置口座率|自分の年代を探してみてください
年代ごとに見ると、けっこう差があります。
| 年代 | 2024年末 | 2025年末 |
|---|---|---|
| 全年代 | 38.0% | 36.6% |
| 10歳代 | 57.7% | 56.0% |
| 20歳代 | 34.2% | 35.7% |
| 30歳代 | 29.3% | 29.0% |
| 40歳代 | 31.2% | 30.6% |
| 50歳代 | 33.1% | 31.7% |
| 60歳代 | 37.9% | 35.4% |
| 70歳代 | 51.8% | 50.1% |
| 80歳代以上 | 75.3% | 73.5% |
出典:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果」(2025年12月末時点、2026年7月3日公表)


一番低いのは30代で29.0%。
それでも10人に3人は動いていません。
逆に高齢層はぐっと上がり、80歳代以上は73.5%が買付なしでした。
ここで一つ、正直に添えておきたいことがあります。
この数字が数えているのは「その年に買ったかどうか」だけです。
つまり、過去に買った分をそのまま持ち続けている人も、この36.6%に入ります。



「もう買い終えて、あとは持ってるだけ」って人も混ざってるってことだね。全員が挫折したわけじゃない。
だから「36.6%=全員が止まっている人」ではありません。
そこは正確に書いておきます。
それでも1,000万口座を超える規模です。
作ったところで止まっている人がかなりいるのは確かだと思います。
20代だけ悪化した。でもこれは前向きな数字です
表をよく見ると、20歳代だけ数字が上がっています。
34.2%から35.7%へ。
全年代で唯一、放置口座の割合が増えた年代です。
ここで「若い人はだらしない」と言いたくなるかもしれません。
でも中身を見ると、まったく逆でした。
20代のNISA口座数を見てください。
300万5,463から337万9,078へ増えています。
1年で12.4%の増加です。
全年代の伸びは7.3%なので、20代は全体の1.7倍のペースで口座が増えていることになります。
つまり、新しく口座を作った人がそれだけ多い。
その新規参入分が、まだ買付まで進んでいないだけです。
始めようとする人が急に増えた。
その分、最初の一歩で止まっている人も増えた。
だから20代の悪化は「入口に人が集まっている」証拠だと僕は見ています。
「4人に1人」だと思っていたら、実は6人に1人だった
もう一つ、計算していて驚いたことがあります。
「NISAはもう4人に1人がやっている」。
そんな話を聞いたことがあるかもしれません。
たしかに、口座の数だけ見ればその通りです。
NISA口座は2,820万口座。
これを20歳以上の人口で割ると、約27%になります。
だいたい4人に1人ですね。
でも、ここまで読んだ人はもう気づいているはずです。
「口座を持っている」と「実際に買っている」は、まったく別の話でした。
そこで、実際に買付があった口座だけで計算し直してみます。
すると約17.3%まで下がりました。
つまり、本当に投資しているのは6人に1人です。





「みんなやってるから急がなきゃ」って焦る必要はないよ。実態としては、まだ始まったばかりの制度なんだ。
② 参考書を買って満足する受験生と同じ
「口座を持っている人」と「実際に買っている人」。
この差はどこから生まれるのか。
考えていて、思い出した光景があります。
参考書を買って満足して、結局開かない受験生と同じです。
レジを通した瞬間、もう少し賢くなった気がする。
でも家に帰って本棚に置いたら、それっきりですよね。
NISA口座を作ったまま止まっている状態は、これによく似ています。
準備の道具はそろった。
でも中身にはまだ手をつけていない、という段階ですね。



口座を作った時点で、ちょっと安心しちゃうんだよね。その気持ちはすごくわかる。
止まる理由は、やる気じゃなくて手順
口座開設って、地味に面倒です。
マイナンバーを用意して、本人確認をして、審査を待つ。
そこまでやった人が、やる気がないとは思えません。
参考書だって同じです。
買いに行った時点で、やる気は十分ありました。
足りなかったのは「次のページを開く手順」の方です。
だから僕の見立てはこうです。
止まっているのは意欲の問題じゃなくて、手順の壁です。
証券口座のログイン画面って、初めて見ると情報量が多いです。
商品の名前も似たようなものが並んでいます。
そこで「調べてからにしよう」と思って、そのまま数か月経つ。
これはかなり自然な流れです。
僕が放置しなかったのは、次にやることを知っていたから
僕がNISAを始めたのは2022年です。
口座を開設してから、すぐに買付をしました。
作ったまま放置していた期間は、ゼロです。
意志が強かったからではありません。
理由は単純で、学んだ通りに進めただけです。
YouTubeでお金の勉強をしていました。
だから口座を作ったあと何をすればいいかを、先に知っていたんです。



参考書でいえば、最初に開くページを人から教わってたようなものだね。
逆に言うと、そこを知らなければ僕も止まっていたと思います。
「口座を作る」と「実際に買う」の間には、地味な段差があります。
その段差を埋める情報を持っているかどうか。
差はそこだけです。
「自分にできるの?」という気持ちも、僕は忘れていません
偉そうに書いていますが、僕も最初から詳しかったわけではありません。
「自分みたいな普通の人がやっても意味あるの?」という気持ち、正直よくわかります。
僕自身、そこからのスタートでした。
放置している人を、僕は責める気にはなれません。
やる気の問題ではなく、次の一手を知らないだけ。
だとしたら、手順さえ埋まれば動けます。
「そもそも何を買えばいいのか」から知りたい人へ。
投資信託とNISAの基本を、順番に並べた記事があります。
この記事の続きとして読むと、そのまま手が動くはずです。


③ 生活防衛資金が貯まるまで待たなくていい|少額なら並行でOK
ここまで読んで「でも、まだ貯金が貯まってないしな」と思った人もいるかもしれません。
放置している理由が、じつはそこだという人はけっこういます。
結論からいうと、待たなくて大丈夫です。
貯金と投資は、並行して進めるという選択肢があります。
僕自身がそうやってきました。
ポイントは、投資の方を少額にしておくことです。
少額で始める目的は、増やすことじゃなく「値動きに慣れる」こと
なぜ少額なのか。
理由は、相場の値動きに慣れるためです。
増やすためではありません。
投資を始めると、資産の金額が毎日上下します。
減った日に自分が何を感じるか。
これは実際に自分のお金を入れてみないと、わからない部分です。
いきなりまとまった金額を入れると、その揺れが大きすぎます。
小さく始めて感覚をつかんでから、少しずつ増やしていく。
僕にはこの進め方が合っていました。



熱いお風呂にいきなり入るんじゃなくて、足から慣らして少しずつ入る感じかな。
では、少額っていくらなのか。
金額に決まった正解はありません。
目安になるのは、減っても「まあいいか」と思える金額かどうかです。
値段が半分になっても、生活も気持ちも揺れない金額のことです。
千円でもいいし、1万円でもいい。
人によって全然違うので、自分の感覚で決めて問題ありません。
ただし、生活防衛資金も同時に貯め続けること
ここが大事なところです。
並行というのは「投資だけやる」という意味ではありません。
生活防衛資金を後回しにして、投資に全部回すのはおすすめしません。
生活防衛資金とは、収入が止まったときに生活を守るためのお金です。
病気やケガ、失業。
そういう場面で使う命綱で、投資用のお金とは分けて持ちます。
目安は会社員なら生活費の6か月分。
自営業やフリーランスなら1年分です。
置き場所は、住信SBIネット銀行や楽天銀行などのネット銀行がおすすめ。
証券口座とも連携できます。
なぜ必要かというと、暴落したときの動きが変わるからです。
手元に現金がない状態で株価が下がると、慌てて売ってしまいます。
本当は持ち続けていい場面なのに、生活のために手放すことになる。
これが一番もったいないパターンです。



生活防衛資金は「売らずに済むためのお守り」なんだよね。
僕はまだ本格的な暴落を経験していません。
2022年の下落局面で含み損は出ましたが、あの規模の下落はこれからだと思っています。
だからこそ、慌てて売らずに済む備えだけは崩さないようにしています。
いくら貯めればいいのかは、生活費によって変わります。
具体的な計算方法はこちらにまとめました。


整理すると、こういう組み合わせです
貯金の状況ごとに、僕の考え方を並べてみます。
| 今の状況 | 僕の考え方 |
|---|---|
| 生活防衛資金がまだ貯まっていない | 貯めるのを優先しつつ、慣れる目的で少額なら並行してOK |
| 生活防衛資金が貯まっている | 無理のない金額で、次の章の3ステップへ |



どっちにしても「何もしないまま止まっておく」以外の道はあるってことだね。
放置が続いている理由が「まだ貯金が足りないから」だとしたら。
そこは一度考え直してもいいところです。
減っても平気な金額でいいなら、始める条件はもう揃っています。
次の章で、その具体的な手順を3つに絞って紹介します。
④ 止まっている人の次の一歩|やることは3つだけ
ここからは、実際に動くための手順です。
参考書でいえば、最初のページを開くところですね。
やることを3つに絞りました。
STEP1:NISA口座を開く(すでにある人は飛ばしてOK)
この記事を読んでいる人の多くは、ここはもう終わっているはずです。
口座があるなら、STEP2からで大丈夫です。
これからNISA口座を開設する人は、ネット証券の楽天証券かSBI証券のどちらか一つを選びましょう。
僕は楽天経済圏にどっぷりなので楽天証券を使っています。
もし迷ったらSBI証券にしましょう。
どちらもスマホから申し込めます。
公式サイトはこちらです。
申し込みの手順を画像つきで見たい人は、こちらの記事にまとめてあります。




STEP2:買うものを1本決める
ここが最大の壁です。
商品名がずらっと並んでいて、どれを選べばいいかわからなくなる。
ここで悩む人の気持ちは、僕もよくわかります。
僕が選んだのは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。
いわゆるオルカンですね。
これ1本で世界中の株にまとめて投資できます。
理由は、将来どの国が伸びるか僕にはわからないからです。
だったら世界全部に乗っておこう、という考え方です。
インデックスファンドというのは、市場全体の平均に連動する投資信託のことです。



銘柄選びで悩む時間がなくなるのが、一番のメリットかもしれない。
もちろん投資に絶対はありません。
値下がりする年もあります。
それでも「1本決めて動き出す」ことが、放置から抜ける一番の近道です。
STEP3:毎月の積立を設定する
最後は積立設定です。
毎月の金額を決めて設定すれば、あとは自動で買い付けてくれます。
一度やってしまえば、毎回悩む必要がなくなります。
ここでよく出るのが「いくらでやればいいの?」という疑問です。
参考までに、金融庁のデータで平均を見てみます。
2024年時点の積立設定額は、全年代の平均で1件あたり月3.26万円でした。
おもしろいのは、30代から70代までがほぼ横並びなことです。
どの年代も月3万円台で、大きな差はありません。
金額が離れているのは10代(1.74万円)と80代以上(4.02万円)くらいです。
出典:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果」(2024年12月末時点)





「大人はもっと大きい額でやってるんだろうな」って思ってたから、これは意外だった。
僕自身は、つみたてNISA時代の上限だった月3.3万円からスタートしました。
今は月5万円ですが、この金額に深い根拠はありません。
単に投資に回せる金額がそれだった、というだけです。
ただ、本当は逆から考える方が筋がいいと思っています。
何歳までにいくら必要か。
そこから毎月の金額を逆算する。
僕は余力から決めたので、そこは順番が逆でした。
平均に合わせる必要はありません。
大事なのは、続けられる金額にすることです。
設定額はあとから変えられるので、最初は小さくても問題ありません。
始めたばかりのころは、投資している総額そのものが小さいです。
僕の場合も、値下がりしたときの金額が小さかったので動揺せずに済みました。
小さく始めるのは、メンタルの面でも効きます。
1年目に僕がつまずいたことは、この記事にまとめてあります。


まとめ|止まっているのは、あなただけじゃない
要点を振り返ります。
- NISA口座の36.6%は、1年間1円も買付がなかった(1,044万口座)
- ただし前年の38.0%より改善している
- 20代だけ数字が悪化したが、それは口座が急増した裏返し
- 口座は4人に1人。でも実際に買っているのは6人に1人
- 止まる理由は、やる気ではなく手順
- 生活防衛資金が貯まるまで待たなくていい。貯めながら少額で並行できる
そして、やることは3つだけです。
NISA口座を開く(もうある人は飛ばす)
オルカンなどのインデックスファンドを1本決める
毎月の積立を設定して、あとは放っておく
参考書は、買っただけでは成績は変わりません。
でも1ページ目を開けば、そこから先は進みます。
口座を作った時点で、正直かなり進んでいるんです。
残っているのは、買うものを決めて金額を入力するところだけ。



僕もゼロからのスタートだったよ。一緒にコツコツやっていこう。
参考書、そろそろ開いてみましょう。
今日から始めれば、来年のあなたは「やってよかった」と思っているはずです。
